椅子置き場

女性向けゲームアプリについての考察その他

推しゲームアプリを応援したいユーザは何をすべきなのか ~直接的な応援編~

こんにちは、椅子です。

いつもは抽象的な妄想が多いですが、今回は少し具体的な妄想をしたいと思います。

また今回、記事と同様の内容をYou Tubeにアップロードしてみております(リンクは最下部になります)。

もしどちらもご覧頂いた場合は、どちらがみやすかった等教えて頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

 

というわけで本題です。

記事を読んでくださっているみなさんには、『推しゲームアプリ』はありますでしょうか。

ストーリーが好き、大好きなキャラクターがいる等理由は様々かと思いますが、ゲームアプリユーザであれば『推しゲームアプリ』と聞いて思い浮かぶ作品があるかと思います。

そして、そんな『推しゲームアプリ』を応援したいという気持ちを持っているのも、全ユーザ共通だと思います。

 

では、応援するというのは具体的にどのようなアクションを指すのでしょうか。

よく耳にしたりぱっと思いつくのは、こんな感じです。

・とにかく課金をする
・公式にメッセージを送る
  →メール、SNS、お問い合わせフォーム
  →署名

ぼくたちは普段、なんとなくこれらの行動で公式を応援していると思っています。

しかし、同時に本当に意味があるのかという不安も少なからずあるのではないでしょうか。

・とにかく課金をする
  →いくら課金すればどうなるのか
・公式にメッセージを送る
  →メール、SNS、お問い合わせフォーム
  →署名
   →ちゃんと見てもらえてるのか
   →売上に影響しているのか(課金しないと意味がないのでは)

 

はたしてこれらのユーザの行動は、本当に公式を応援できているのでしょうか

 

今回はそんなことを考えたいと思います。

いつも通り、考察対象は常日頃触れている女性向けゲームアプリとしておりますが、今回は別ジャンルにも当てはめられる内容かと思います。

それでは、よろしくお願い致します。

 

 

ユーザに声が与えられた

まずは、現在の公式とユーザの関係から考えたいと思います。

一昔前までは、サービス提供者と消費者は以下のような関係でした。

 

f:id:lovebrother:20210403175637p:plain

サービス提供者と消費者の関係(昔)

各ジャンルにおいてサービス提供者が商品を販売し消費者はそれを受け入れるという、ある種一方通行に近い関係です。

しかし現在、ゲームアプリに限らずあらゆる市場は非常に供給過多となっています。

これにより、消費者はあらゆる場面で多くの商品の中から自分の好むものを選択できるようになりました。

f:id:lovebrother:20210403175700p:plain

サービス提供者と消費者の関係(今)

これは逆に言えば、サービス提供者が消費者に『自分の商品を選んでもらう』必要がでてきたということになります。

商品を生き残らせるには、今や広告を打って多くの消費者に商品の存在を知ってもらうだけでは効果はありません。

その後、一度掴んだ消費者をいかに手放さないように囲い込むかがサービス提供者の課題となっており、『商品は消費者の声を聞き共につくり上げるもの』というような考え方が提唱されています。

つまり、現在の商品開発においては消費者の声や行動が非常に重要視されているのです

 

このことは、ぼくたちゲームアプリユーザにとって朗報です。

ゲームアプリ市場における消費者とはぼくたちユーザのことであるため、ユーザの声が重要視され、声をあげることによる効果が十分に期待できるようになったと考えられます。

 

というわけで、最初に挙げた応援の手段をみてみます。

現在のマーケティングにおいてユーザの声が重要視されているのであれば、『運営にメッセージを送る』というのは思っているよりも効果がありそうです。

・とにかく課金をする
  →いくら課金すればどうなるのか
・公式にメッセージを送る
  →メール、SNS、お問い合わせフォーム
  →署名
   →売上に影響しているのか(課金しないと意味がないのでは)
   →ちゃんと見てもらえてるのか

もちろん、お金がないとどうしようもないのでゲームアプリのビジネスモデルの核である課金は必要です。

しかし、商品作りに密接に関係するようになったユーザの声も、決して無視できないくらいには大切です。

公式に対してユーザの存在をアピールしまたその思いを伝えることは、現在では非常に意味のある行動なのです。

 

というわけで、課金だけではなくメッセージも有効であることが確認できました。

課金は言わずもがななので、今回はメッセージについてもう少し具体的に考えます。

では、公式を応援するには一体どのようなメッセージを届けるべきなのでしょうか。

 

人間は感情的であり公式は人間である

どのようなメッセージがより有効かを考える前に、少し寄り道をします。

突然ですが、こんな時みなさんはどちらを選びますか。

A:100%の確率で5000円もらえる
B:60%の確率で10000円もらえる(残りの40%は0円)

いかがでしょうか。

大抵の人は、絶対に5000円がもらえるAを選びたくなると言われています。

ぼくも、いきなりこの話を持ち掛けられたらAを選ぶと思います。

しかし、これらA、Bの行動の期待値を求めると、下記のようになります。

A:1回実施するごとに5000円(5000円×100%)もらえる
B:1回実施するごとに6000円(10000円×60%)もらえる

上記からわかるように、数学的に考えると明らかにBの方が得をしています

それでも、多くの人はAを選んでしまうのはなぜなのでしょうか。

これは一例ですが、人間は様々な場面において(お金や損得が絡む場合は特に)、ロジカルな結果とは異なった非合理的(感情的)な選択をすることが度々あると言われています。

これは、行動経済学と呼ばれる研究分野になります。

(詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください)

 

話を戻します。

急になんだったんだという感じですが、ぼくが言いたかったことは、人間に対してロジカルなアプローチをすることは有効ではない(むしろ逆効果の可能性もある)場合が多く、ぼくたちがメッセージを送る公式は人間であるということです。

 

順番にお話をします。

前提として、ぼくたちユーザは公式のことをあまり人間だと思えていません

極論ぽいですが、理由は前述の通り元々サービス提供者と消費者の関係がほぼ一方通行だったからです。

行動経済学のような話は、元々マーケティングや広告等サービス提供者の観点で多く活用されています。

これは、サービス提供者が『経済活動の相手である消費者が人間的な行動をとる』ことを認識しているからです。

逆に、消費者目線でのサービス提供者はどのような存在だったでしょうか。

前述の通り今でこそ消費者の声は重要視されていますが、一昔前までは消費者からサービス提供者にアプローチできる機会はあまりなく、あるとすれば商品のレビューや不具合等の問い合わせなど形式的なものが主でした。

つまり今までの消費者はサービス提供者を人間としては認識しておらず、要点だけ伝えるような機械的なアプローチしかしていなかったのです。

 

もちろん、それが悪かったというわけではありません。

単純に今まではそれで問題がなかったというだけです。

しかし時代は変わり、現在ではサービス提供者と消費者に双方向のコミュニケーションが求められています。

コミュニケーションということは、今までと異なり消費者からみたサービス提供者も人間として存在します。

そして相手が人間であるならば、前述の通り今までのような機械的(ロジカル)な伝え方では思いが届きにくいと考えられます。

今後ぼくたちユーザ(消費者)は、公式(サービス提供者)を人間として捉え、公式へのメッセージは人間に対するアプローチであることを意識する必要があるのではないでしょうか。

 

人にやさしく

公式が人間であることを意識できれば、あとはそれを踏まえてメッセージを送るだけです。

とはいえ、人間に思いを伝えるというのも実はとても難しいことです。

日常的に接点がない相手であればなおさらです。

幸いなことにコミュニケーションについても色々な分野で研究がされていますので、自信がない場合は調べれば効果的な方法が見つかると思います。

ぼくはコミュニケーションにはとても自信がないので調べました。

 

というわけで、せっかく調べたので相手にとって効果的なコミュニケーションの一例を紹介させて頂きます。

1.具体的に伝える

「好きです!」とか「すごい!さすがです!」などではあまり効果がないそうです。

何が褒められているのかわからないとやる気の方向が定まらず、モチベーションも逆に下がることがあるとのことでした。

悪い例をTwitterで見つけました。

どこか好きなのか、何がすごかったのかなどを伝えると、より力を入れるところとして認識してもらえる可能性が高くなりそうです。

 

2.褒めるときは成果ではなく取り組んだ内容や方法を褒める

これは少し意外で面白いなと思いました。

成果についてのみ言及すると、成果が出ない場合モチベーションが低下してしまうらしいです。

過程について褒めると成果が出ない場合も挑戦し続けるようになり継続性があがるとのことで、これはゲームアプリのサービス継続にも繋がるのではないでしょうか。

現実はそこまで単純な話ではないとは思いますが、意識しておくとよさそうです。

 

3.他と比較しない

他との比較は慢心や劣等感が生まれるため、優れている場合でも劣っている場合でも逆効果だそうです。

こちらも悪い例を紹介します。

本人の過去の実績との比較は有効とのことなので、「去年の○○より今年の方が~~で好きです」や「前の✕✕も~~なところが好きでした」みたいなメッセージなら前述の具体例としてもわかりやすそうだなと思いました。

 

4.否定はしない

これは自分に置き換えれば当たり前のような話ですが、機械的なアプローチだと無意識に出てくるものなので気を付けた方が良いなと思いました。

そもそもこれは日常生活でも悩める話ですね…。

残念だと感じたものがある場合は、そこには触れず好きなものが何なのか伝えるようにすればよいのでしょうか。難しい。

 

まとめ

というわけで今回の考察におけるぼくの結論は、

・ユーザの声は以前より重要視されているので公式にメッセージを送ることは明確な応援になり得る
・メッセージを送るときは公式が人間であることを意識する

です。

ちょっと付け足すとすれば、あくまで消費者としてのメッセージであることを自覚することが大切かと思います。

たまに「こっちはお金を払ってるんだから公式は意見を聞いて然るべきだ」のような発言をしてる方が見受けられますが、どこまでいっても消費者と出資者は異なるのでこれは勘違いです。

また「みんなで公式を動かすためにメッセージを送るぞ!」みたいな過剰な扇動についても、サービス提供者と消費者の間に民主主義が成立していない以上迷惑行為となってしまう場合があります。

あくまで『消費者としての思いを伝えられるようになった』ということを忘れずに応援していくのが良いのかなと思います(自戒の念も込めて)。

現代のゲームアプリの応援に対する一つの考え方として、興味を持って頂けたならとても幸いです。

 

偉そうに考察しましたが、ぼくは普段ここまで考えてゲームはしておりません。

考えすぎてせっかくのゲームでストレスを溜めては意味がないので、まずは楽しく遊ぶのが第一だと思います。

 

というわけで、今回は以上となります。

タイトルにもある通り今回は『直接的な応援』について考察したので、次回は『間接的な応援』について考察しようと思っています。

よろしければ、またそのころに覗いて頂けると嬉しいです。

 

それでは、最後にぼくの推しゲームアプリのリンクを貼って結びとさせて頂きます。

皆様も、推しゲームアプリで最高のゲームライフをお過ごしください。

 

www.yume-100.com

 

今回の記事の内容について、動画を作成致しました。

よろしければ併せてご覧頂けますと幸いです。

www.youtube.com