『俺達を弄ぶ奇妙なすごろく』に俺達はまだ弄ばれていない
こんにちは、椅子です。
今回は、株式会社ジークレストのBLプロジェクト『俺達を弄ぶ奇妙なすごろく アドリシュタ・パラの盤』についてぼくが思っていることを書きたいと思います。
女性向けゲームアプリではありませんが、よかったらご覧頂けますと幸いです。
『俺達を弄ぶ奇妙なすごろく』(以下俺すご)は、2021年4月2日に発表されたジークレスト初のBLプロジェクトです。
\ は じ め に /#俺すご って?
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月2日
奇妙なすごろくをプレイする
☀️陽介・🌹葵の様子をTwitterで配信する
『Twitter連載型
すごろくBLプロジェクト』です。
あなたの投票で
二人の運命を左右することも……❔
こちらのアカウント をフォローして、
すごろくの開始をお待ちください✨ pic.twitter.com/HbRjbCChFx
公式ツイートからもわかるように、本作品は『Twitter連載型』や『ユーザ投票』など新しい試みが多数詰めこまれています。
複数の雑誌で掲載された特集記事でもシステム面について触れられており、この斬新なコンテンツ展開は非常に注目されているように見受けられます。
しかし、これは裏を返せば馴染みがないため今後の展開が少し不明瞭であるとも言えます。
ぼくたちユーザにとっては、今後作品がどのように広がっていくのかは非常に気になるポイントです。
というわけで今回は、『俺達を弄ぶ奇妙なすごろく』がどのようなプロジェクトなのか現在判明している情報を整理するとともに、今後の展開について予想してみたいと思います。
初めに、下記2点申し上げます。
・ぼくは俺すごをとても応援しています。
予めご了承頂けますようお願い致します。
現時点で判明している情報(2021/5/4時点)
『俺すご』に関する情報は、公式Twitter、雑誌、Web記事等で順次公開されています。
というわけで、前述の内容も含めてまずは現時点で判明している情報を整理してみます(不足がある場合はご容赦ください)。
ジークレスト初のBLプロジェクト
俺すごは、ジークレスト初のBLプロジェクトとなります。
BLへの進出については、雑誌『Cool-B 5月号』にて「ジャンルにとらわれず、女性向け市場で作品をお届けしたいと考えており、BLもその一つ」「BLが好きでもそうでなくても楽しめるコンテンツを目指しています」と回答されています。
BL要素の詳細については、あまり名言されておりません。
年齢指定については、現時点では全年齢となっています。
テーマは『すごろく』『プレイヤー投票型』
俺すごはその名の通りすごろくがテーマとなっており、二人の登場人物とすごろく『アドリシュタ・パラの盤』をメインに話が展開します。
上記の二人が一組となり、『止まったマスに書いてあることが現実になるすごろく』を進めることでストーリーが進んでいくという流れです。
すごろくのマスは定期的に自動で進みますが、一部のマスでは内容についてユーザ投票が行われます。
🎲投票開始💍
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月12日
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次に止まるマスは、
「○○しないと出られない部屋」
文字が伏せられた部分を
皆様の力で決定いたしましょう。
『〇〇』に入るのは?
あなたが二人の運命を左右する……#俺すご
展開方法は『Twitter連載』『Pixiv』
俺すごの主な展開方法は、Twitter連載型のストーリーです。
その名の通り、スタートから現在までTwitterで不定期にストーリーが更新されています。
ストーリーには、現時点で下記の形式が見受けられます(詳細については各ツイートをご参照ください)。
① 一枚絵+ストーリー
【💍1マス目】
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月11日
アドリシュタ・パラの盤 START🍷
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「辰見陽介くん。
突然だが、私とすごろくをしよう!」
📖物語は、ツリー欄へ……#俺すご1マス目 #BL pic.twitter.com/KJGFGmKZ3E
② 台本形式のストーリー
【☀プロローグ1🌊】
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月8日
辰見陽介と佐々波始の出会い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「は? 呼び出しって、
いったい誰が……」#俺すご #BL pic.twitter.com/P49MrsdlvY
③ ツイート文でのストーリー
🏫俺すご小話🏫
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月26日
陽介「会長っていつから中二病なんだ?」
葵「中……二……、病……?」
陽介「とぼけ方下手かよ!」
葵「力に目覚めたのは、中学二年の頃だね」
陽介「はーん。文字通りか」
葵「文……字……、通り……?」
陽介「いや、それは分かるだろ!」
葵「ククク」#ツッコミ上手
④ ふせったーを利用したストーリー
陽介「サイコロを振れるのは○○○○、マスに書いてある事柄は○○○○になる――」 https://t.co/JJ9UJkqCSN
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月18日
Twitter連載については、雑誌『Cool-B 5月号』にて「誰でも楽しめるコンテンツを目指しており、気軽に触れていただきたいから」と回答されています。
またTwitterにアップロードされた一枚絵及び台本形式のストーリーは、定期的にPixivへまとめられていくようです。
価格は無料
雑誌『Cool-B 5月号』にて「現在のキャラクターによるすごろくはTwitterにて全て無料」と回答されていました。
以降、有料のストーリーが登場するかは現時点では不明です。
『俺すご』の今後を予想する上での軸
というわけで、現在判明している俺すごの情報を整理してみました。
以上の情報をもとに今後の展開を予想しようと思いますが、今回は下記の2点を軸に考えてみたいと思います。
収益化
前述の通り、俺すごは現在全てのコンテンツが無料で公開されています。
野暮な話ではありますが、一企業が提供するコンテンツである以上収益化は必須となります。
つきましては、今後の展開についてはある程度収益化に繋がりそうなアプローチという観点で考えると予想しやすいのではないかと考えられます。
Twitter展開の利点
俺すごのメインコンテンツは、『イラスト』と『文章』になります。
これら二つであれば、漫画や書籍でも展開することは可能です(もちろん初期費用の違いはございます)。
つまり、Twitter展開には何かしらの意図があると考えられます。
前述した『ユーザによる投票』もTwitter展開の強味の一つかと思われますが、その他にもTwitter展開独自の利点がある可能性がある、という点は意識しておきたいと思います。
『俺すご』の展開予想(現実編)
というわけで、今後俺すごがどのような展開をするのか、上記2点の軸をベースに考えてみたいと思います。
グッズ化
オタクコンテンツとしてとりあえずありそうなのが、キャラクターのファンを獲得した後のグッズ展開ではないでしょうか。
俺すごは現在、キャラクターが4名(メインキャラクター2名、サブキャラクター2名)います。
【📖人物紹介 相関図📖】
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月7日
📣 超有名男子校
『 私立壮麗学園 』
に通う四人の関係性を👇👇👇👇
✅✅✅CHECK✅✅✅#俺すご pic.twitter.com/AMI9KyQGB9
現在すごろくを進めているのはメインキャラクターの2名ですが、サブキャラクターの2名もメインストーリーに登場したり2名だけのサブストーリーがあったりします。
各キャラクターのプロフィールや相関図が整備されていることから、キャラクターコンテンツとなり得る可能性は高いと思われます。
また、公式Twtterのツイート内容からもキャラクターがプッシュされていることが確認できます。
公式のツイートには、キャラクターを表す絵文字が記載されています。
【人物紹介 PART1☀️☀️☀️】
— 俺達を弄ぶ奇妙なすごろく~アドリシュタ・パラの盤~ (@oresugo_info) 2021年4月3日
📣 難関の入試を突破した不良特待生🍳
■–+–■–+–■–+–■–+–■–+–■–+–■
☀ 辰見 陽介
「 このお遊びが終わったら、
二度と俺に関わんな 」
■–+–■–+–■–+–■–+–■–+–■–+–■#俺すご #辰見陽介 pic.twitter.com/yu8n1ZeFzu
皆さまご存知の通り、これはユーザもよく使う手法です。
キャラクターの名前を省略したり伏せたりするときのアレですね。
これは、近年キャラクタービジネスの側面でも急速に成長した『バーチャルYouTuber(Vtuber)』でも取り入れられている表現方法であり、キャラクターコンテンツの推進としては非常に有効な方法だと思われます。
また、作品の独自性という意味ではすごろく『アドリシュタ・パラの盤』を商品化しても面白そうです。
プレイヤーが二人いれば使用条件は満たされるので、様々なシーンへの適応性は非常に高いのではないでしょうか。
群像劇化
キャラクターコンテンツとして展開されていく場合、キャラクターとすごろくが順次追加されていくことが予想されます。
舞台が学園ということもあり、キャラクター同士の立場や関係性などは組み立てやすいように感じます。
キャラクターやすごろくを増やすことで世界を広げていくという展開があるのではないでしょうか。
あるお話のメインキャラクターが別のお話でサブキャラクターとして登場したりなどもあったら面白そうです。
pixiv FANBOX
収益化の観点では、結構現実的かなと思います。
pixiv FANBOXの有料支援については、既に様々な企業プロジェクトでも実績があります。
限定のイラストやお話など、一部有料公開のコンテンツが出てくる可能性はあるのではないでしょうか。
また現在はイラストと文章のみですが、FANBOXであればボイスなどもリリースできるため収益化以外の観点でも有効なのではないかと考えられます。
※『Cool-B 5月号』には『ボイス:無』という記載があったので可能性は低いかもしれません
『俺すご』の展開予想(妄想編)
さて、予想などと吹きましたが、前述した3点は言ってしまえばどれも一般的なコンテンツ展開ではあります。
「そんな普通にありそうなことを何を偉そうに」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。すみません。
というわけで、ここからはもう少しぼくの妄想強めな予想をご紹介させて頂きます。
話半分にお付き合い頂けますと幸いです。
妄想Lv.1:年齢制限版の展開
前述の通り、ぼくは『pixiv FANBOX』での展開については可能性があると考えています。
それが前提になりますが、Twitterの全年齢版とは別にFANBOX上で年齢制限版(R-18に限らずR15等でも)が展開される可能性もあるのではないでしょうか。
理由は2つあります。
1つ目は、BLというジャンルのユーザ分布に即していると考えられるからです。
BLは二次創作なども盛んであり、全年齢版も年齢制限版もどちらもそれなりの数のユーザが存在するジャンルだと認識しております。
したがって、BLというジャンルでは無理なく全年齢版と年齢制限版の双方を展開することができるのではないでしょうか。
2つ目は、企業の展開先としてブルーオーシャンだと思われるからです。
株式会社ジークレストさんの主なサービスは『ゲームアプリ』『声優ユニット』『音楽プロジェクト』などです。
これらはどれも、非常に多くの競合他社がいるジャンルとなります。
しかし、その中で年齢制限コンテンツがある作品というのはあまり存在しないのではないでしょうか。
昨今いかなるジャンルでも競合との対立が激化することを考えると、ブルーオーシャンに手を付けに行くことはマーケティングの観点として有効なのではないかと考える次第です。
まあこれについてはイラストレーター様のご都合や会社のご意向等諸々あるかと思いますので、実現したらなかなか攻めてきましたねというお話でした。
決してぼくがスケベだから年齢制限版を望んでいるというわけではありません。決して。
妄想Lv.2:ストーリーの動画化
徐々に雲行きが怪しくなってまいりました。
前述した現在の『台本的なストーリー』は、動画に発展させられる可能性があるのではないかという妄想になります。
動画はアニメーションではなく、ゲームアプリが得意とするLive2Dをイメージしています。
ゲームアプリの立ち絵にLive2Dが導入されたように、キャラクターに動きがつくことはキャラクターの存在感をより強固にします。
あわよくばボイスもついてしまうかもしれません。
キャラクターコンテンツとして非常に強力なアップグレードとなる他、動画は収益化にもつなげることができる(その分今よりコストもかかると思われますが)ので、もしかしたらあったりなかったりしないかなーしないかーというお話でした。
妄想Lv.3:キャラクターモデルによる動画・ライブ配信
あまりにも誇大妄想が過ぎるLv.3です。
途中で体調が悪くなった方は、まとめまで読み飛ばしてください。
これは、登場キャラクターのモデルが動画上で動いて喋ったりライブ配信でファンと交流することで、より強力にキャラクターの存在を感じられるようになるという妄想になります。
『キャラクターによる動画・ライブ配信』は、現在のキャラクターコンテンツにおいて最も強力で最も旬な展開方法といっても過言ではありません。
前述したVtuberだけではなく、最近では企業がキャラクターを用いた動画や配信を通してファンとコミュニケーションを図る事例が出てきました。
新規のキャラクターコンテンツであれば、この展開を一考する価値は十分にあるのではないかと考える次第です。
もちろん、旬だというだけではなく他にも理由はあります(必死)。
一つは、先ほどの年齢制限と同じく企業の展開先としてブルーオーシャンだからです。
繰り返しになりますが、ジークレストさんが展開されている主なコンテンツは『ゲームアプリ』『声優ユニット』『音楽プロジェクト』等です。
これらはどれもキャラクターコンテンツとしての側面を持っていますが、現在の俺すごと決定的に違うのはどのプロジェクトもプロの声優さんを起用しているという点です。
これは、同ジャンルの競合他社についても同様です。
プロの声優さんは本業があるため、後発的に一つの作品(一人のキャラクター)で動画・ライブ配信を継続的に行うことは基本的に難しいと思われます。
その点、俺すごはまだボイスも実装されておりません。
もし今後ボイスが実装されるのであれば、動画・ライブ配信に焦点をあてて方針を検討することは十分可能なのではないかと考える次第です。
もう一つは、ライブ配信がBLというジャンルと相性がいい可能性があるからです。
ライブ配信は、キャラクターとユーザが1対nの構図でサービスが提供されます。
これは、ユーザとの恋愛要素がある作品(いわゆる『夢』ジャンルです)とあまり相性が良くないと考えられます。
夢ジャンルの場合、自分の推しと他人が交流しているところをみたくないと感じる方もいらっしゃいます(いわゆる同担拒否ですが本文章はその是非を問う目的ではありません)。
BLではキャラクターの恋愛対象は基本的に作品内にいるため、キャラクターとのコミュニケーションにおいてユーザ同士のトラブルに発展する可能性は低いのではないかと考える次第です。
とか言いつつ、Live配信と夢ジャンルの相性については2019年時点で『Readyyy!』がShowroom配信を実践されているので定かではありません。
あくまで妄想によるこじつけですので何卒ご容赦ください。
Readyyy!のShowroom展開は本当に先見の明がありすぎたことをぼくは忘れません(2019年から一生言ってる)。
飽きさせないためにもゲーム一本に熱中させないことは絶対に大切だしSHOWROOM取り入れたyyyは本当にすごい。
— 椅子 (@sleep_chair) 2019年4月16日
というわけで偏見と偏見を混ぜて偏見で包んだものを予想と驕っているLv.3でした。
もしお読み頂いた方がいらっしゃいましたら、ご無事であることを祈るばかりです。
俺達を弄んでくれ
長々と大変失礼致しました。
まとめると、ぼくは俺すごの今後をとても楽しみにしていますという話になります(雑)。
今回は企業のプロジェクトという手前少し収益的な話にフォーカスして予想しましたが、誠に勝手ながら個人的には何物にも縛られずにとんでもないものを魅せてくれる方が興奮します。
面白いことは新しいことやよくわからないことから出てくるという持論がございますので、今後とも『Twitter連載型すごろくBLプロジェクト』というあまりにも詰め込み過ぎな『俺達を弄ぶ奇妙なすごろく』を応援させて頂きます。
他にもこんな展開があるのでは等ございましたら、是非ご教示頂けますと嬉しいです。
最後に私事ですが、最近Twitter等で女性向けゲームアプリについての予想とか考察のお話をして頂ける機会が増えてまいりました。
ありがとうございます。とても嬉しいです。
引き続きブログや動画でも騒いでまいりますので、よかったらお気軽にお声がけ頂けますと幸いです。