椅子置き場

女性向けゲームアプリについての考察その他

【千銃士】イベントポイント獲得に対するノーブルストーンの消費効率について

2018.05.19更新:SP効果によるポイント増量値変更に伴い追記


 

ノーブルストーンの使い方について考えてみました。

 

何が為に石は在る

イベント「Cafe de Noble」終了後、ツイッターで下記のような内容のツイートを見ました。

 

今回のイベントの究極で計算するとEP3倍(1790pt)*47(石987個)=84130ptなので時間があるならガチャより周回に石砕く方が安定してるような気がする
 
直近のガチャ結果が40連で☆4が4枚SP0枚だったぼくは、このツイートに思わず頷いてしまいました。
ただこれは、特効狙いでガチャを回す際に誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
 
はたしてこの10連で特効が引けるのだろうか。
また、特効を引いたとしてどれだけの効果があるのだろうか。

 

つまり、石を使ってガチャを回して特効を引くのか石を使ってイベントをより多く周回すのかで頭を悩ませる問題です。

ちなみに大体いつもぼくは深く考えずにガチャを引きます。楽しいから。

ただ、実際どちらが獲得ポイントに対する石の消費効率が良いのか気になります。

 

せっかく石のセール期間なので、今回のイベント「対決!英国兄弟の古銃ハント」を基準に調べてみることにしました。

 

※計算がとても長いので結果だけ知りたい場合はこちら

 

条件と命題

今回のイベント「対決!英国兄弟の古銃ハント」から変更になった点を含めて今回のイベントで確定している条件は下記の通りです。

 

【確定条件】

  1. EP1回復に必要な石数は3個(EP3回復に必要な石数は9個)
  2. ガチャを1回回すために必要な石数は100個
  3. EPは20分で1回復
  4. イベント期間は満13日
  5. 究極解放期間は満4日
  6. 超級獲得ポイントは975
  7. ☆5SPカードの排出率は1.5%
  8. ☆4SPカードの排出率は3%
  9. ☆3SPカードの排出率は10%

 

また、計算にあたり以下を前提条件とします。

 

【前提条件】

  1. 常にEP3消費でプレイする
  2. 究極解放前は超級のみプレイし解放後は究極のみプレイする
  3. プレイ回数は全ての日で一律
  4. 超級と究極のプレイ時間に差はなし
  5. プレイ時間は1回3分

 

現段階で不明な情報と計算が複雑になる点は、仮定条件として以下の通り定めます。

 

【仮定条件】

  1. 究極獲得ポイントは前回イベを参考に「超級獲得ポイント×1.4」
  2. 期間中のキャンディ取得個数は69個(フォロワーからのプレゼントを考慮しない)
  3. 期間中のサンドウィッチ取得個数は4個
  4. 心銃ボーナスは考慮しない
  5. ☆3SPの増加は2.5%ごととして期待値を計算する
  6. 期待値の計算では同名SPカードが6回以上排出された場合のことを考慮しない
  7. 被ダメ回復とMP回復の時間はプレイ時間として考慮しない
  8. レベルアップによるEP回復は考慮しない

 

 

以上を踏まえ、石を使ってガチャを回して特効を引く場合と石を使ってイベントをより多く周回する場合のどちらの方が獲得ポイントに対して少ない石の消費で済むのかを検証します。

 

 

周回とガチャによる獲得ポイントについて

まず、ガチャに必要な石数は1回100個です。

したがって、10連~50連までに必要な石数は下記の通りとなります。

ガチャ回数 [回]
必要な石数 [個]
10
1000
20
2000
30
3000
40
4000
50
5000

 

続いて、この石をイベントクエストの周回に用いた場合にプレイできる回数を考えます。

【前提条件1】より消費EPは常に3。

EP3消費に必要な石数は9個のため、それぞれの石数で可能なイベントクエストのプレイ回数は下記の通りとなります。

石数 [個]
周回できる回数(端数切捨て) [回]
1000
111
2000
222
3000
333
4000
444
5000
555

 

超級獲得ポイントは975なので、究極獲得ポイントは【仮定条件1】より975×1.4=1365ポイントとなります。

 

また、【前提条件2,3】より超級のプレイ日数は9日間、究極のプレイ日数は4日間プレイ回数を全ての日で一律としているため、周回できる回数と獲得ポイントの関係式は下記の通りとなります。

 

【獲得ポイントと周回回数の関係式】

{\displaystyle 獲得ポイント = 周回回数×\{(975×\frac{9}{13})+(1365×\frac{4}{13})\}}

 

これを、上記の 石数別の周回回数にあてはめると下記の通りとなります。

石数 [個]
周回できる回数(端数切捨て) [回]
獲得ポイント [Pt]
1000
111
121545
2000
222
243090
3000
333
364635
4000
444
486180
5000
555
607725

 

これが、ガチャを回さずに石を使ってクエストを周回した場合に得られるポイントです。

 

次に、ガチャを回した場合にSPで得られるポイントについて考えます。

【確定条件7,8,9】及び【仮定条件5,6】より、ガチャ1回におけるSP増量の期待値は、

 

{\displaystyle 増量期待値 = (0.025×0.1)+(0.05×0.03)+(0.1×0.015)}

{\displaystyle       = 0.0055 = 0.55 [\%]}

 

つまり、1回ガチャを回すと0.55%増量するSP効果を得られることになります。

したがって、10連~50連で得られるSP効果は下記の通りとなります。

ガチャ回数 [回]
必要な石数 [個]
SP効果によって得られる増加効果(期待値) [%]
10
1000
5.5%
20
2000
11%
30
3000
16.5%
40
4000
22%
50
5000
27.5%

 

これは、ガチャを10連した場合得られるイベントポイントは通常の1.055倍となるということになります。

 

それでは、ガチャによるSP効果で得られるポイントエストを周回して得られるポイントと同数になるのはどのような場合でしょうか。

 

石1000個の場合で考えます。

石を1000個(正確には999個)使ってクエストを周回すると通常獲得分+121545ポイントを獲得できます。

石を1000個使ってガチャを回すと通常獲得分の1.055倍のポイントが獲得できます。

 

 

【石を1000個周回に使用した場合=石を1000個ガチャに使用した場合】

{\displaystyle 通常分+121545 = 通常分×1.055}

{\displaystyle 通常分 = \frac{121545}{0.055} \fallingdotseq 2209910}

 

つまり、通常分で2209910ポイント獲得するペースでプレイすれば、石1000個を周回に使った場合とガチャに使った場合の追加獲得ポイントが釣り合うのです。

もちろん上記20連~50連で計算しても同様の結果となります。

 

 

まとめると周回とガチャによる獲得ポイントの関係は 、通常分で2209910ポイント以上獲得するのであれば石はガチャに使った方がポイントへの還元率が良く、2209910ポイント未満の獲得でよいのであれば周回に使った方がポイントへの還元率が良いということになります。

 

 

時間とお金について

石の消費効率について、2209910ポイントの獲得が周回とガチャの切替目安となることがわかりました。

では、2209910ポイントを獲得するということはどういうことなのでしょうか。

 

2209910ポイントを先ほどの獲得ポイントと周回回数の関係式にあてはめると

 

{\displaystyle 2209910 = 周回回数×\{(975×\frac{9}{13})+(1365×\frac{4}{13})\}}

{\displaystyle 周回回数 = \frac{2209910}{(975×\frac{9}{13})+(1365×\frac{4}{13})} \fallingdotseq 2018}

 

となり、2209910ポイントを獲得するには2018回のプレイが必要ということになります。

【前提条件5】より1回のプレイ時間は3分のため、2018回のプレイにかかる時間は

 

{\displaystyle 2018×3 = 6054 [分] \fallingdotseq 100 [時間]}

 

イベント期間は満13日のため、一日の平均プレイ時間はおよそ

 

{\displaystyle \frac{100}{13}   \fallingdotseq 7.75 = 7時間45分}

 

となります。

 

 

次に、獲得に必要な石数を考えます。

EP1回復に必要な時間は20分、イベント期間は満13日のためEPの自然回復量は936なので、自然回復分でEP3消費をプレイできる回数は312回となります。

また【仮定条件2,3】より、入手できるEP回復アイテムを用いてEP3消費をプレイできる回数は43回なので、合計するとイベント期間中に無償でEP3消費をプレイできる回数は355回となり、石を消費してプレイする必要がある回数は2018-355=1663回となります。

EP3消費で1回プレイするのに必要な石数は9個のため、1663回プレイするには14967個の石が必要です。

 

つまり、2209910ポイントを獲得するには石を14967個消費し一日7時間45分プレイする必要があるということになります。

 

 

 

まとめ

結果より石の消費効率は、

  • イベントで2209910ポイント以上を狙うならば周回よりガチャの方が効率が良い
  • 2209910ポイントの獲得には石14967個と一日7時間45分のプレイ時間が必要

となりました。

 

ちなみに、EP回復時間などの条件を前回イベントまでのものとし、周回とガチャによる獲得ポイントの関係式を前回のイベントにあてはめると、ガチャの方が効率が良くなる獲得ポイントはおよそ1236000ポイント以上となります。

前回のイベントで最終順位101位の獲得ポイントは>814991ポイントのため、二桁上位あるいは一桁を狙わない限りは周回の方がガチャより石の消費効率が良いと考えられます。

 

 

No ガチャ no life

検証結果をみると、人並みにプレイする場合石はガチャより周回に使用した方が明らかにポイント還元率がよいことがわかります。

※確率論だし仮定がたくさんあるのでそれなりに値の上下もあります。たぶん。

 

しかし、今回の検証はあくまでイベントポイント獲得に対する石の消費効率についてであり、決してガチャそのものを非推奨するものではありません。

石の消費効率は悪くても、ガチャを回せばカード資産が増えることはもちろん、SPカードを取得すればプレイ時間を短縮できるなどのメリットがあります。

そもそもガチャの☆5に推しが来ようものなら、イベントではなく<ガチャを回してキャラを引くことが目標になるでしょう。

なにより、冒頭で述べた通りガチャは楽しいです。

 

まあようするに。

ちょうどよくやるのがいいと思いました。(雑)

 

 

もしイベントを頑張りたくて特効を引くか迷ったとき、本結果が指標の一つとして検討の一助となれば幸いです。

計算ミスとかあれば教えてください。

 

  

石の消費効率計算に用いたシートは、下記リンク先の「千銃士石消費効率計算シート」にアップロードしてあります。

興味がございましたらご覧ください(ダウンロードもできます)。

 

  

(2018.05.19追記)

2018.05.18開始イベント「ローレンツ・イン・ドリーム」より適用されたSPカードによるポイント増量値の変更に伴い、計算シートバージョン1.1をリリース致しました。

具体的な修正点は下記の通りです。

 ・【仮定条件5】の削除

   →☆4の増量値の変更に伴い、☆3も条件に即した計算方法に変更しました。

 

 ・期待値計算方法更新

   →期待値の計算方法を下記の通り修正しました。

【確定条件7,8,9】及び【仮定条件6】より、ガチャ1回におけるSP増量の期待値は、

 

{\displaystyle 増量期待値 = (0.03×0.1)+(0.08×0.03)+(0.15×0.015)}

{\displaystyle       = 0.00765 = 0.77 [\%]}

 

つまり、1回ガチャを回すと0.77%増量するSP効果を得られることになります。

また、複数回回した場合増量値は☆3が2%、☆4が5%、☆5が15%ずつ増加するため、10連~50連で得られるSP効果は下記の通りとなります。

ガチャ回数 [回]
必要な石数 [個]
SP効果によって得られる増加効果(期待値) [%]
10
1000
5.94%
20
2000
11.69%
30
3000
17.44%
40
4000
23.19%
50
5000
28.94%

 

 

ちなみに、このSP効果で計算すると石の消費効率はおよそ

  • イベントでおよそ2050000ポイント以上を狙うならば周回よりガチャの方が効率が良い
  • 2050000ポイントの獲得には石13653個と一日7時間12分のプレイ時間(1872回のプレイ)が必要

 となります。

 

あんまり変わらない…。

というかポイント報酬キャラもSPになったので、そっちをパーティに入れて石割った方が確実かもしれないですね。

 

シートのダウンロードは下記よりお願い致します。

lovebrother.hatenablog.com